2012年3月11日日曜日

アニバーサリー反応

あれからちょうど1年が経ちました。

今朝メールを開いたら、あさかホスピタル、あさかストレスケアセンターの方からメールが届いていました。「アニバーサリー反応」についての資料でした。

震災以降「子どもの心ケア」と声高に言う人は多いですが、私はむしろ大人(保護者)の心ケアの方が大事じゃないかと思っています。

子どもが心を病むときは、たいてい親が心を病んでいる場合が少なくないと思うのです。親の不安や苛立ち、戸惑いや悲しみを子どもは敏感に感じ取って不安定になっているケースをこれまで何回か見てきました。

たとえ親が子どもには気付かせまいと一生懸命隠しても、子どもは自覚もないまま容易に気付いてしまっているものです。

以下、「アニバーサリー反応」とその対処法についてです。ちょっと長くなりますが、ご紹介したいと思います。興味のある方は読んでください。

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大きな出来事があった後、関連する特定の日付をきっかけに、その当時のつらさや悲しさがよみがえったり、心身の不調が現れたりすることがあります。これを『アニバーサリー(記念日)反応』といいます。

これは誰にでも起こり得る一時的な反応で、ほとんどの場合は自然に軽快します。こうしたことがあったときは、焦ったり、無理に感情に抑えつけることはありません。そっと、優しく自分自身を労わってあげましょう。

震災関連の報道に触れることや、式典への参加がつらいと感じる時には、距離を置くことも大切です。「しっかりしなければ」など、焦る必要はありません。もう少しゆっくりエネルギーを補充してみましょう。

何か特別なことをする必要はありません。自分にとって心地よい・楽しいと思えることをしたり、ほっとできる時間をもつことが、エネルギーの補充につながります。何もする気にならない時は、とにかくゆっくりと休養に専念するのも有効です。

*のんびりする
*寝る
*暖かいものを飲む
*音楽を聴く
*ゲームをする
*料理
*アロマ
*おしゃべり
*文章を読む/書く
*スポーツをする/観る

決して「もっと大変な人がいる」「我慢すれば大丈夫」とは思わないでください。つらいときは、つらいと声に出してよいのです。自分なりの感覚を大切に、それぞれのペースで過ごしていきましょう。

どうしてもつらい気持ちが続くときは、ひとりで我慢せず、早めに専門機関に相談しましょう。

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